嘘でしょ!?「#イマソラ」が戦国時代の忌言葉!?その恐ろしい由来とは

20代 女性
フリーター

毎朝、SNSに朝焼けを#イマソラで投稿しています。最近、祖母からイマソラが実は戦国時代の忌言葉と聞きました。どんな曰くがあるのか知っている事を教えてください。

軍師

毎朝SNSに朝焼けを「#イマソラ」で投稿しておるとな。ほほう、なかなか風流な趣味じゃな! だが、祖母殿から「イマソラが戦国時代の忌言葉(いみことば)[*1]」と聞いたという話、確かに気にかかるな。わし、戦国の修羅場をくぐり抜けた初老の軍師として、その曰くを紐解いてやろう。心して聞けよ!

目次

  1. 「イマソラ」とは何か? 現代と戦国の違い
  2. 戦国時代の「イマソラ」の忌言葉としての由来
  3. 忌言葉がもたらした戦場の悲劇
  4. 現代の「#イマソラ」とどう向き合う?
  5. FAQ:イマソラにまつわる疑問
  6. まとめ

1.「イマソラ」とは何か? 現代と戦国の違い

現代の「#イマソラ」は、SNSで空の写真を共有するハッシュタグじゃ。朝焼けや夕焼け、雲の流れを愛でる風流な習慣で、令和の民には癒やしのひとときだな。わしが見ても、スマホの画質は戦国の浮世絵とは比べ物にならんほど鮮やかだ! だが、戦国時代では「今空(いまそら)」という言葉に、全く異なる意味が込められていた。

戦国時代、戦場では空を見上げることは命に関わる行為だった。空の色や雲の動きは、天候や戦の行方を占う重要な手がかりだったが、同時に「今空」という言葉は、特定の状況下で不吉な響きを持っていたのじゃ。特に、夜襲(やしゅう)[*2]の前や決戦の朝に「今空」と言ってしまうと、まるで「今、死ぬぞ」と聞こえるとして、武士たちはこれを忌み嫌った。

時代 「イマソラ」の意味 使われる場面
戦国時代 不吉な言葉、死の予兆 戦場での会話、夜襲前など
現代(令和) 空の写真を共有するハッシュタグ SNSでの投稿、日常の癒やし

2.「戦国時代の「イマソラ」の忌言葉としての由来

さて、「イマソラ」がなぜ忌言葉とされたか、その由来を話そう。戦国時代、武士たちは縁起を重んじた。言葉一つで士気(しき)[*3]が上がりもすれば下がりもする。織田信長公のような大胆な大将でも、戦の前に不吉な言葉を嫌ったものじゃ。「今空」は、音の響きから「今、そら(空虚)」や「今、死ら(死ぬ)」と連想され、戦場での敗北や死を呼び込むと恐れられた。

特に、関ヶ原の戦い(1600年)の前夜、西軍の小早川秀秋が夜中に空を見上げ、「今空、雲が不穏じゃ」とつぶやいたという逸話がある。この言葉を聞いた家臣たちは顔色を変え、「その言葉、縁起が悪い!」とたしなめた。結果、小早川は東軍に寝返り、西軍は大敗。偶然か必然か、このエピソードから「今空」は忌言葉として語り継がれたのじゃ。
 
さらに、戦国時代の兵法書『甲陽軍鑑』には、武田信玄公が「夜の空を見ず、言葉を発せず」と家臣に戒めた記録がある。空を見上げる行為自体、敵の奇襲を警戒する隙をなくすため慎まれたが、「今空」と口にすることは、まるで死神を招くようなものだった。

3.忌言葉がもたらした戦場の悲劇

戦国時代の忌言葉は、時に戦の勝敗を左右した。たとえば、姉川の戦い(1570年)では、浅井長政の軍勢が朝焼けを見て「今空、赤すぎる」とつぶやいた若武者がいた。この言葉が広まり、兵たちの士気が下がり、織田・徳川連合軍に敗れたという話が残っておる。赤い朝焼けは血を連想させ、不吉な予兆とされたのじゃ。

サムネ_イマソラIII

4.現代の「#イマソラ」とどう向き合う?

さて、令和の姫よ。お主が毎朝「#イマソラ」で朝焼けを投稿するのは、戦国の武士から見れば驚くべき自由さよ! 現代では「イマソラ」が忌言葉だなんて誰も思わん。だが、祖母殿の話に戦国の名残を感じるなら、こう考えてはどうかな?

  • 感謝の心で投稿:戦国時代、朝焼けは新たな戦いの始まりを意味した。生きて朝を迎えられたことに感謝し、空の美しさを愛でるのは、武士の心にも通じる。
  • 縁起をかつぐ:もし気になるなら、投稿に「#感謝」や「#今日も生きてる」なんてハッシュタグを添えてみるのも一興じゃ。縁起をかつぐのは、戦国も令和も変わらん。
  • 祖母殿と話す:お祖母様の話の背景を聞いてみるのも良い。戦国時代の言い伝えが、家族の歴史にどう繋がるか、面白い発見があるかもしれんぞ。

5.FAQ:イマソラにまつわる疑問

本当に「イマソラ」は戦国時代で使われていたの?

史料に「今空」が明確な忌言葉として記録されている例は少ないが、類似の言葉や縁起を気にする風習は確実にあった。武士たちは「死」や「負け」を連想する言葉を避けたのじゃ。

「#イマソラ」を使うのは縁起が悪い?

現代ではただのハッシュタグじゃ。気にせず楽しめ! ただ、祖母殿が気になるなら、「#朝焼け」など別のタグを試してみても良いな。

戦国時代にSNSがあったら、武将は何を投稿する?

信長公なら「#天下布武」で焼き討ちの写真をアップしそうじゃな! 信玄公は「#風林火山」で戦略を匂わせる投稿をするかもしれん。

6.まとめ

「#イマソラ」が戦国時代の忌言葉だったとは、驚くべき話じゃな。戦国では「今空」が死や敗北を連想させ、武士たちの心を震わせた。だが、令和の今、お主が空を愛でるのは自由で美しい行為じゃ。祖母殿の話に敬意を払いつつ、気にせず投稿を続けても良いし、縁起をかつぐなら感謝の言葉を添えるのも一興。戦国の武士も、生きて朝焼けを見られたなら、きっと喜んだはずじゃ!

[*1 忌言葉(いみことば)]:縁起が悪いとされる言葉。戦国時代では戦の勝敗や生死に関わるとして避けられた。
[*2 夜襲(やしゅう)]:夜間に敵を奇襲する戦術。戦国時代では武田信玄や上杉謙信が得意とした。
[*3 士気(しき)]:軍勢の戦意や気力。戦国時代の戦では、士気が勝敗を大きく左右した。